クールなHeather先生のクラス、
この前は逆立ちや、アームバランス(腕だけで体を支えるようなポーズ)を、手首に余計な負担をかけずにもっと楽にやりましょうっていうテーマのクラスで、ワークショップみたいに進んだ。
胸骨と骨盤を引き寄せるように、とか、両足の内モモを磁石があるみたいにくっつけて、とか、たぶん解剖学的に理由があるんだろう、具体的な指示をいっぱい出してくれて、難しそうなのも、小さなステップに分解してくれるから、できるかもー、やってみよう!って気になる。
でもそういうポーズにみんなが挑戦してがんばってるときに、いいタイミングで
「Don’t get too serious!This is just dance.」って言う。
あんまりムキにならないで、って。
ただのダンスよ、楽しんで、みたいな感じ。
ムキになってやっても、体は疲れて、集中力がなくなってきて、うまくいくことは少ない。
だから、休みなさいって言ったりする。
そしてそうやって、いろんなポーズのやり方を丁寧に伝えたり、うまくできそうだとすごくほめてくれたり、サポートしてくれるけど、一番最後にいつも言うのが、
「ヨガのポーズはただの道具です。心の中の重さや暗さやいらないものを取り除くための道具でしかない。上手にポーズができるようになることが目的ではないのです。それを見失わないでください。」って言ってくれる。
ほんとにそうだなあと思う。
ヨガのおかげで、体がしなやかになったり、呼吸が深くできたり、集中したりすると、重ーい気持ちがふわっと抜けていたりする。
はーっと息を思いっきりはくと、イライラが混じった汚いくさーいガスが出ていくような気がする。
出てくる汗が、体の中のいらないものを燃やして出てきた燃えカスみたいに感じる。
そして、普段の生活の中ですごく嫌なことがあったり落ち込むときも、何かと「Don’t get too serious. This is just dance,」って心の中で思ってみると、ふっと気が楽になる。
また良い先生に出会えてよかった。