最近読んだ本の感想文を。
☆「行動することが生きることである」宇野千代著
以前のブログで触れたことをきっかけに読み直してみました。
90歳になってもまだまだ元気!思ったままに行動して毎日を楽しく、お化粧だってするし、恋だってしちゃうのよ!っていう感じの本です。(どんなだ)
行動しよう!と意気込んだ年始だったけど予想もしなかったこんな事態、家にいなさいと言われていますね。
日々何もすることがなくなったり仕事がなかったりして社会につながってないとか、役に立ってないとか感じるとき、人はなにかを「つくる」作業をするような気がします。つくりだしたものが、目に見えない自分が過ごした時間を形にして表した作品のようなものになるからなのか。目に見えない心の中のものを形にして表しているからなのか。どうおもいますか??
私はカナダにいて仕事がなくて毎日やることがなかったとき、いろいろ作りました。
アクセサリー、日本のおやつ(なかしましほさんレシピ)、手の込んだ料理(もつを洗うところからのもつ煮込み、圧力鍋を使ったチャーシュー、昆布茶とか使って日本の味に近づけようとしたハヤシライス、韓国の豚骨から煮だしてスープ作ったカムジャタン)
だからなんだ、っていうね。
☆「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子著
もうタイトルのまんまの内容。だけど出会い系サイトについてとかその怖さとか楽しさを書いてあるものではないです。
著者の本への愛が沁みでていて、こんな人たちに会ってこの人に合うのはこういう本じゃないかってしっかり考えて答えを出す過程が記されています。
なので、いろんな本を知るきっかけにもなるし、初めて会う人をどうやって知っていくかインタビュー術みたいなもの、も垣間見れるかも。
著者の方が人との出会いの中で自分の人生を見つめなおしたり、どうやって限られた時間の中で相手を知って、勧めた本を実際に読んでもらえるかを洗練させていく様子がおもしろい。あと、この経験を通して自分が本当にしたいことが浮かび上がってきて、ずっとあこがれだった人に連絡を取って会いに行くことで、具体的に行動して夢をかなえていくということとか、現代では難しくなった知らない人とコミュニケーションするということについてを深めていく様子がとても興味深いです。
☆「すいません、ほぼ日の経営」川島蓉子/糸井重里 著
一部上場企業になったほぼ日の経営について、糸井重里さんへのインタビュー記事。昔からほぼ日が大好きでよく読んでいたし、会社が従業員にすごく優しい企業で興味がありました、というより、働いてみたい、とほんとに思ってた。
仕事が楽しいわけない、とか、業績を考えたらそんな方法でうまくいくわけない、みたいなことをいっぱいしている会社。
それでうまくいっちゃってる。
どんな事業にもあてはまるようなTipsがいっぱい。こんな企業が多くなったらそこで働く人たちはもっとたのしくやさしく暮らしていけるのになあと思います。