勝手な目標
学生のとき、ファミレスでウェイトレスのバイトをしていました。
あるとき店長が、バイト一人一人に対して、目標にしてほしい一言をシフトの名前のところに書いてました。
「スピード」とか「正確」とか。
私のところには「笑顔」
え、うそ。こんな目標ある??
自分では愛想よく笑ってるつもりだったけどぜんぜん笑ってなかったみたいです。
お会計でレジをやってるときに後ろから視線を感じて、振り返ると壁から店長が顔を出して「わ・ら・え!」って言ってたこともありました。その状況がおもしろくて自然と笑ってしまったけど。
仕事は全然楽しくなかったし、笑うタイミングとかもよくわからなかったから無表情だったのかもしれません。

ヤンキー先輩
このころ一緒に働いてた、やっぱりあんまり笑わなかった先輩に「相手の機嫌は自分が作っていることも多いんだよ」って教えてもらったこともよく覚えています。
自分が雑に接客すれば相手も雑に返してくる
丁寧に接客すれば丁寧に返してくれる
その人はあまり笑わなかったし普段はバリバリのヤンキーファッションで、彼氏も激ダサな千葉のヤンキーだったけど、仕事が丁寧だったし、気配りが細やかで接客もちゃんとしてました。
愛想笑いしなくても気持ちが伝わる仕事の仕方があるんだなあ、やるやんヤンキーと感心しました。
ナチュラルニヤニヤ
そんな私も今は仕事中に「あ、またニヤニヤしてますね」とか「え、なんで笑ってるんですか?」と言われたりします。気持ち悪いですね。
自然と笑ってしまう、笑わせてくれる人とかネタがいっぱいあるからです。
笑えるネタを自分から探しにいったり、作り出したりもします。
わりと緊迫した状況もあるような環境だから、真面目な、深刻な、すごく考えてるような顔して仕事することもできます。
うれしくもないのに気持ちよく仕事しやすくするために愛想笑いしたり、思ってもないのに謝ったりすることもできます。
でもできるだけしない。
そういうムリとか違和感は少しずつ自分の中にたまっていって、何がほんとうかわからなくなるから。
そうやって生きてると、誰かの愛想笑いとかムリしてるところとか頑張りすぎてるとこがわかるようになってきます。
人を変えることはできないしする必要もないので、自分が笑いたいときに笑う、ニヤニヤしたり、げらげらしたり。それだけしておくことにしてます。
それでいいっていうことをヨガが教えてくれたと思います。
ヨガするときはムリに笑う必要もないし楽しそうにする必要もないです。その人がそのままでいられるラクな場所になればいいなと思います。
