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「ここは退屈迎えに来て」山内マリコ著

「あのこは貴族」がおもしろくてぐいぐい引き込まれてしまったので続けてこの本も読了。

山内さんのバックグラウンドとも重なるのだけど、地方都市でどこまでも続く日常を生きる8人の女性の話。

山内さんは、東京生まれの女性と、地方生まれの女性には大きなワンステップの違い、壁のようなものがあるとよくお話されています。

確かに卑屈な意味でなく、実際に都心に近い方が仕事や学校、人、場所、いろんなことに挑戦するチャンスが多いように思います。

でも、どこにいても、単調な毎日の中で、うつうつとしてしまうこと、世間の言う「普通の」「一般的な」女性の生き方、女性らしさ、とかに嫌気がさすこと、なにかのきっかけで目指したい方向や光がピーンと降りてくること、女性になら誰でもある瞬間だと思う。

この小説は、地方都市で窮屈で退屈な日常を生きながらも、そこで自分の幸せを見つけたり、上京したり、上京したけど地元に戻ったり、それぞれの人生の中にその瞬間がある。

退屈で下を向いて自分を卑下してばかりの毎日の中で、「一人でどこにでも行ける女性になりたい」って思って女の子が顔を上げて踊りださずにいられなくなるような高揚感に包まれる瞬間、そのウキウキ感がちりばめられてます。