最近、ヨガの歴史や哲学の講義を受けていてそのおもしろさを再確認しています。
いくつも有名な本はあるのですが、その中に「ヨガスートラ」というヨガとはどういうものか、悟りに至るにはどういうステップがあるかなどについてまとめられた本があります。
「ヨガとは、心の作用を止滅させること」
という冒頭の文がとても有名です。
これについての例え話を私の先生がしてくれたのがわかりやすかったんです。
テレビを見ていて集中して没頭し過ぎていつの間にか自分がそのテレビの中にいるような、登場人物であるかのように錯覚したり感情移入してしまうような状態があったとします。
そこでテレビを消すとふっと我に返って自分はテレビの中の存在ではなかったことに気づく。
普段の生活でも同じで、意識せずに流されて生きていると、周囲で起きていることや環境に思考や感情も巻き込まれて、自分の本質を見失ってしまう。
ヨガを通して心の波のようなものを穏やかにすることで、周囲と自分を切り離して本質に気づくことができる。
というようなお話でした。
私もつい不安になったりイライラしたりと環境や外部からの刺激に流されてしまうことが多くあります。
ヨガの時間はそういう状態を客観的に見たり、自分の本質ってたぶん生まれたばかりの赤ちゃんみたいに、なんの期待も後悔も不安もないような状態なんだと思う機会になります。
みなさんにとってもヨガをする時間がそういう機会になるといいなと思います。