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金原ひとみ著「パリの砂漠、東京の蜃気楼」

なんとなく読書感想文を。

金原ひとみさんのエッセイ本、ものすごく良かった!

ポジティブで前向きに生きる姿勢のほうが美しいことのような現代の空気感がきついネクラな私には安心感もらえることばばかり。

パリでの生活で、ことばがつたないことで店員にバカにされたり、役所の手続きや業者のサービスが悪くてたらい回しにされて全然トラブルが片付いていかないストレスフルな日々。

その生活をやめて日本に帰国することを決めたときの心境や、帰国してからも日本に馴染めないで矛盾する心境も、自分がカナダに住んでいたとき、帰国したときのこととかさなることが多くて、そう感じてて良かったんだと安心する。

そういうストレスフルな海外生活のなかだからこそ、心が救われる人間関係や好きなもの、大事にしたいものがはっきりする。

それはつまり自分自身との関係性がより深まって、自分をよく知ることができるプロセスでもあって。

こういうことを経験してるからといって、より良い人間に成長してるわけでなく、深酒して玄関で寝たり、やっぱりずっと自分が生きてることを責めたりしてる金原さんに親密な感情しかない。

帯や表紙の雰囲気から、だいぶディープな内容?とか思って、自分の調子が良いときに読み始めたら、決してそんなことはなく、ずるずるはまって1日で読み終わったくらい。

小説も読んでみよう~。